Dr.ママの3人育児~家事育児は外注~/津田 桃子

「女性医師」、と言われますが人それぞれです。 当直、救急、学会活動などバリバリの人もいれば、出産、育児後はパートで過ごしている人もいるかと思います。

 

初期研修2年目で縁あって結婚。相手は同期の循環器内科です。3年目には函館市内の別病院勤務となりましたが、お互い3年目はとにかく仕事優先でした。3年目の夏に妊娠、産後6か月で仕事に戻り働き出しますが、同期との圧倒的な経験の差に焦ったこともあります。5年目には夫のアメリカ留学決定とそのタイミングで2人目を妊娠し、6年目で出産、生後2ヶ月の子供を連れて渡米しました。2年間は2人の子育てをしながら専業主婦でした。8年目の夏に帰国し、大学病院勤務するも、帰国後すぐに3人目妊娠、さらに母が他界。この時点で医師9年目、大学院1年生、3人目出産、医師としての経験は3年目の半年こそフルタイム、以後は日勤のみ、という感じでした。

 

大学院生1年目早々、半年の産休育休からスタートし、3年半で大学院を卒業。この3年半が私の人生のターニングポイントでした。当直はできなかったので、とにかく日中の限られた時間働き、夕方から寝かしつけまでは家のことをやり、寝かしつけをしてから学会発表や研究をしました。夜中に大学に戻り、朝方まで学会準備をして朝食を作りに帰ることもありました。下手くそな内視鏡も上達し、大学院卒業後は道南の内視鏡治療をできるまでになりました。現在はがん予防に興味があり、検診施設で勤務をしながら年間大体10-12件の学会、研究会発表と、月に2-3回の便秘講演会をしています。

 

そんな私ですが、楽しく、家族円満、生き生きと仕事できるように、外注できることは全てする、をモットーにしています。週1回3時間の掃除と、月2回買い物代行も含めた調理代行をお願いしています。いずれも鍵をお渡しして、不在の間に掃除や調理が終わっています。予め掃除しないとお願いできない〜なんてお構いなし。大いに汚い家の掃除をお願いしています。買い物も極力いかず、週1回の宅配サービスで。最近はタクシーアプリを利用して、子供の送迎ができない時はタクシーにお任せです。私より得意なプロにお願いしたら綺麗だし、上手だし、ストレスないし、私も家族も円満です。

 

色々な方法でたくさん助けをもらいながら、女性、男性に限らず、皆様がいきいきと働けるような環境になればいいな、と思っております。

 

月2回、買い物代行も含めた調理代行3時間半。1回に13品前後作ってくれる。